佐藤 一斎 さとう いっさい
   

一躍欲昇天
孥雲復飜海
不若蟄存身
勿亢以取悔
題畫龍
一躍 昇天を欲す
雲を孥(とら)え 復た海を飜えす
不若(したがわ)ず 蟄(かくれ)て身を存するを
勿亢を以って悔を取ること勿れ
 画龍に題す
【亢竜有悔】
 《故事》天をのぼりつめた竜はもうのぼる所がなく後悔する。
 〔易経・乾〕人は最高の立場になったとき、慎まないと失敗するというたとえとする。
134.5p×59.0p
小泉元首相が所信表明演説に引用したことから一躍脚光を浴びました。

第151回国会 衆議院本会議 2001年5月29日 公明党の西博義議員の質問に答えて。
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) 西議員にお答えいたします。学びの社会の構築という視点が重要ではないかとお尋ねであります。同感であります。
 私の好きな言葉に、「少くして学べば壮にして為すあり、壮にして学べば老いて衰えず、老いて学べば死して朽ちず」という言葉があります。江戸時代の佐藤一斎の言葉であります。
 「少くして学べば壮にして為すあり」、なすありというのは有為、若いうちに学べば、壮年になって、大人になって有為な人材になる。「壮にして」、大人になって学べば「老いて衰えず」、年とっても衰えない。「老いて学べば死して朽ちず」、年とって学べば死んでも腐らない。これはまさに学びの重要性を指摘した言葉で、私の大好きな言葉であります。(拍手)学びの社会の構築というのもこのことを御指摘しているのではないかと思いまして、うなずきながら拝聴しておりました。
 学ぶ意欲のある人ができるだけ学ぶことができるような機会を提供する、これは政府としても大変重要なことであると思います。その振興策に今後とも鋭意努めていきたいと思います。

安永元年(1772)生〜安政6年(1859)歿
制作年  安政4年(1857) 86歳
 陽明学派の儒者。江戸の人。名は坦、字は大道、一斎は号。他に愛日楼、老吾軒などの号がある。若くして林家の塾長に抜擢され、昌平黌の教授となる。諸大名以下門下3000人と称され、に佐久間象山、安積艮斎らの俊秀を輩出した。
 「八十六老人一斎藤坦」の下に、白文の「藤坦之印」、朱文の「曖翁」の落款印が押されている。

推奨サイト
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%90%E8%97%A4%E4%B8%80%E6%96%8E
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BA%B4%C6%A3%B0%EC%BA%D8
http://www.ne.jp/asahi/kojo/bunko/index1-39.html
http://ejiten.javea.or.jp/content.php?c=TWpJd01ERTI%3D
http://www.iw.vrtc.net/~fureai-yakata/kankou/ijin/sato.html
http://www.tnm.go.jp/jp/servlet/Con?processId=00&ref=2&Q1=&Q2=&Q3=&Q4=11______4122_&Q5=&F1=&F2=&pageId=E15&colid=A12055
http://ftown.boo.jp/wiki/wiki.cgi?page=%BA%B4%C6%A3%B0%EC%BA%D8


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